【映画 ロルナの祈り】

●作品紹介
 
監督は、世界的な名匠で知られるジャン=ピエール、リュック・ダルデンヌ兄弟。
彼らは、「ロゼッタ」「ある子供」で2度もカンヌ国際映画祭最高賞のパルムドール大賞を受賞している。
「ロゼッタ」「ある子供」は少年少女を主人公にしている作品に対して、この「ロルナの祈り」は、
初めて大人を主人公にした作品である。
麻薬・偽装結婚・国籍売買そんな社会の闇に生きる人々と真実の愛に目覚める女性の物語。
ロルナを演じるのは、アルタ・ドブロシ。カンヌで主演女優賞候補になった新進女優である。
彼女は体重を10キロ以上も落とし、この映画の麻薬中毒者役を演じた。
そしてエンデイングで流れてくる、ベートーベンピアノ・ソナタ32番の美しい音楽。
監督が劇中に音楽を使用したのは、初めてのことだ。

●あらすじ

アルバニア人のロルナは、ベルギーにやって来る。
ブローカーのファビオの手引きで、ベルギー人の麻薬中毒の青年クローディとベルギーの国籍を得るために
偽装結婚をした。
ファビオの計画は、ロルナが国籍を取得後は、彼を薬漬けにして殺すつもりだった。
ロルナは、国籍を得るために彼を犠牲にしても、ベルギーで幸せな生活を夢みていたのだった。
彼女には、同郷の恋人・ソルコとバーを開く夢があったのだ。
しかし、クローディは彼女に心をよせ、薬まで絶とうと入院を決意する。
ロルナは、そんなクローディを拒み続けるが、次第に彼に対しての気持ちが変ってくる。
裏社会をしたたかに生きてきたロルナは、クローディと暮らすうちに、彼女の心に変化が・・・